アーユルヴェーダでは、すべての人はドーシャと呼ばれる3つのエネルギーを持っていると言われています。
人それぞれドーシャの性質は異なりますが、ドーシャのエネルギーは3つに分けられることを前回ご紹介しました。
今回は、「カパ」と呼ばれるエネルギーを強く持っている人の性格/性質や食事法についてみていきましょう♪
スポンサーリンク
アーユルヴェーダ【カパ体質】とは?性格と身体的な特徴
アーユルヴェーダでは、「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」の3つのドーシャを誰もが持っていて、生まれつきもっとも強く働くエネルギーがその人の特徴となって表れるそうです。
前回ご紹介した体質診断では、強く働くドーシャが2つ同じだけあったり、3つ均等に表れた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
☆アーユルヴェーダ体質診断ご紹介ページはこちら☆
アーユルヴェーダの意味や効果を簡単にご紹介!あなたはどの体質?
その場合、2つ同じ数をもつ『ヴァータ・カパ体質』や『ピッタ・カパ体質』etc.
3つ同じだけ持つ『ヴァータ・ピッタ・カパ体質』など人によって個性が細かく分類されることになります。
今回は、特にカパ体質を多くもつ人の主な体質や性格について詳しくみていきましょう。
カパの体質と性格(バランスが取れているとき)
・温厚で献身的
・物事に動じず安定的で、落ち着いた対処ができる
・一度取り組んだことは辛抱強くコツコツとやり遂げる
・平和的
・豊かな愛情で周りの人を包み込む
・優しさと癒しを与える
・男性は筋肉質で胸板が厚い。大柄
・女性はグラマーで色っぽい身体つき
・体力がある
・便秘や下痢になりにくい
・眠りが深い
カパの体質と性格(アンバランスのとき)
・怠惰
・頭がボーっとして鈍感になる
・なにをやるにも億劫
・執着心、独占欲が高まる
・太りやすい、むくみやすい
・喉や鼻が弱い
・消化力が弱いため、お腹がすかなくてもつい食べてしまう
・春の季節に体調を崩しやすい
・アレルギー性の疾患
ドーシャのバランスがとれている時、カパの性質はとても安心感があって周りからの信頼も厚い、といった印象です。
カパの持つ優しさや人当りの良さがプラスに引き出されると、対人関係や家庭面、仕事面においても良い循環がおきてくるでしょう。
反対にバランスが崩れたときは、「あれ?最近調子悪いかな」と心身面の変化が分かりやすいかと思います。
そんなサインに気付けたらラッキーです!すぐ改善していきましょう。
スポンサーリンク
アーユルヴェーダのカパ体質~乱れてしまう原因と改善方法
カパタイプが乱れやすい状態はどのようなときなのでしょうか。
それを知っておけば、調子が悪くなる前から気を付けることができるかと思います。
カパが乱れる原因は?
カパが乱れるのは、次のようなことが原因と言われています。
原因① 刺激不足
原因② 冷えと湿気
「刺激不足」とは、単調な毎日を送っていたり、新しい刺激がなくだらだらと過ごしてしまっている状態のこと。
生活のリズムが決まってくると、気付けば同じような時間の過ごし方になりがちですよね。
最近何だか退屈だな~、なんてふと感じたら刺激不足の状態になっているサインなのかもしれません。
逆に、失恋や離婚、ギャンブルで大負けなどの執着心を刺激することはカパを増やし過ぎてしまうのだそうです。
次に「冷えと湿気」とは、春や梅雨の季節での湿気や、湿度が高い場所、ひどく冷え込む場所。
その環境の中で過ごす時間が長くなるほど、カパを増やすと言われています。
意外にもカパが乱れる原因は日常の中にたくさんあるんですね(^^;
こんなに色々気を付けることって大変そうって思いませんか?
私もすんごく大変そうに思いました(カパ体質なので。。)
でも一気にやらなくても、最初は出来るところから少し始めるだけでいいんじゃないかなっていう風に考えたら、気楽に取り組めそうです。
それでは早速、改善方法をご紹介していきましょう!
カパが乱れたときの改善方法
「刺激不足」は、文字通り刺激がなく退屈な毎日が原因なので、それを改善するには「適度な刺激」が必要になってきます。
適度な刺激とは、新しい出会いやまだ経験したことのない習い事に挑戦してみる、新しい場所へ旅行へ行くことや、まだ通ったことのない道をドライブするなどでも良いかもしれません。
刺激が強すぎる事柄ではなく、日常の中で少し変化をつけることがポイント✨
いつも合う職場の人に対して少し優しくしてみる、とかもいいですね♪
「冷えと湿気」を改善するには、「温かく乾いたもの」に多く接してみるようにしましょう。
例えば、エアコンの温度調節に気を配ったりヒートテックを着たり、ホッカイロや腹巻、ブランケットを利用するなど身体を冷やしすぎないようにすることはとても大切です。
温かい飲み物を積極的にとるのもいいですね(^^)
そして、湿気はなるべく避けるようにして、体調がすぐれないときは鼻・喉・胸を冷気にさらさないようにしましょう。
次にとても重要な、食事による改善方法をご紹介します。
アーユルヴェーダでは、消化力を強くして心身ともに健全になることが大切なことと考えられています。
消化力が強くなると、幸福度が大きくなり小さな出来事にも幸せを感じることができるような穏やかな状態でいられるようになります。
すると、直観力が増してインスピレーションを受けて願いが叶いやすくなったり、自然と望む方向に進んでいけるようになると言われています。
カパ体質に良いとされる食事をとることで、消化力を強くして心身のバランスを整えていきましょう!
スポンサーリンク
アーユルヴェーダ【カパ体質の食事】取り入れると良い食べ物とおやつレシピ♪
それでは、カパ体質の食事方法についてご紹介します。
おすすめのカパ食事方法はコチラ
朝食時に常温のお水を一杯飲むといいそうです。
なるべく固形の食べ物は摂らずに、デトックス効果のある野菜ジュース(人参・リンゴ・小松菜・セロリ・レモン汁・お好みではちみつ入り)を飲むようにしましょう。
昼食時は、3食の中でも一番多く食べてOKです。
香辛料の入った料理を食べて、食後にお散歩をするとよりリズムが整ってきます。
夕食時は、量を控えめにして質の良い料理を食べるようにします。
アルコールも摂りすぎないように気を付けましょう。
次に、カパ体質がとると良いとされる食べ物は主に、辛、苦、渋 軽、乾、熱
カパが乱れると怠惰さが目立つようになるといった特徴からも、食事ではスパイスの辛いものなどで刺激を与えるといいイメージですね。
いつも作る料理に、可能な範囲でこれらの食材を取り入れてみてください。
辛の詳細
スパイス (ブラックペッパー、とうがらし、しょうが、クミン、クローブ、カルダモン、ガーリック、ターメリック、シナモンなど)
ハーブ (オレガノ、タイム、ミントなど)
生野菜 (大根、かいわれ大根、たまねぎ、長ネギなど)
苦の詳細
スパイス (フェヌグリーク、ターメリックなど)
緑色の野菜 (チコリ、ホウレンソウ、ゴーヤー、グリーンキャベツ、芽キャベツ、小松菜など)
果実 (オリーブ、グレープフルーツ、カカオの実など)
渋の詳細
豆類 (さや豆、レンズ豆、えんどう豆など)
生野菜 (レタスなど緑の葉野菜)
果物 (ざくろ、柿、いちごなど)
こうしてみてみると、普段食べている食材もあるので取り入れやすそうですね!
カパのおすすめおやつ♪
最後に、カパにとって大好きなおやつについてご紹介します。
カパは重や安定の性質のため、なるべく間食は避けたほうがいいそうです( ;∀;)
それでも、カパ体質におすすめのおやつがあります✨
それは、りんご煮🍎
カパは避けた方がよいとされる、水・油を使っていないりんご煮はおやつに最適とされています。
リンゴ煮の作り方(レシピ)
イチョウ切りにしたりんごを鍋に入れて火にかけます。
りんごの水分が出てシナっとしてきたら出来上がり。
お皿に盛ったら、お好みでシナモンやはちみつをかけてお召し上がりください。
飲み物は、ハーブティー(ジュニパーベリー・フェンネル・リンデンウッド・ペパーミントなどのブレンド)を選ぶようにしましょう。
老廃物をデトックスする効果も期待できます。
まとめ
いかがでしたか?
カパ体質とは何か、カパが乱れた時の改善方法とおすすめの食事についてご紹介しました。
始めは難しそうだなと思ったアーユルヴェーダも、出来ることから取り組むと楽しく継続できそうですね。
健やかな毎日を過ごすためにも、ほんの少しアーユルヴェーダ食事法を取り入れてみてはいかがでしょうか。
参考文献:インド式美容健康法アーユルヴェーダ|心と体の快適セルフエステ/綿本彰 著 |
参考文献:からだの毒をきれいに出す食べもの百科/蓮村誠 著 |