「肌がカサカサしている」「潤いが感じられない」「粉をふいている」といった乾燥特有の症状に悩む方が増えてきているようです。
季節特有の乾燥に加え、エアコンなどによって年中通して肌トラブルは起こってきています。
そんな環境の中で生活する私たちは、潤い肌を自然に保つことが難しいのかもしれません。
けれど、いち早く肌トラブルを改善していつまでも潤いのある肌を保ちたいですよね。
今回は、乾燥肌に即効性のある食べ物で改善する方法をご紹介します。
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乾燥肌とは・乾燥肌の原因について
乾燥肌に良い食べ物をご紹介する前に、『乾燥肌とはどのような状態なのか』『乾燥肌が起こる原因』について簡単にみていきましょう。
乾燥肌とは
乾燥肌とは、皮脂の分泌や角質層の水分、天然保湿因子量(アミノ酸、乳酸、尿その他ヒアルロン酸など)が少ないこと。
ドライスキンとも呼ばれ、入浴後や洗顔後に肌がつっぱりやすく、全身(特にひじや膝、すねや足裏)がカサカサするなどの症状がみられます。では、頬・目・口まわりなどで乾燥が目立ちます。
乾燥肌が起こる原因とは
乾燥肌の原因は、角質層の「バリア機能」にあると言われています。
バリア機能とは
私たちの体表面を覆う皮膚には、外界からの異物の侵入や攻撃から体を守り、と同時に体内から水分が蒸散するのを防ぐバリア機能があります。
バリア機能の役割を担うのは、表皮の一番外側にある角層です。(具体的に、角層細胞内の天然保湿因子(NMF)が保持する水分と、角層細胞間を埋める細胞間脂質による隙間のない構造、さらに角質表面にある皮脂膜がバリアの役割を果たしています。)
バリア機能は、乾燥した場所での外気や痒みによる掻く行為でも破壊されてしまいます。
また、ストレスによっても乾燥肌が起こるため日頃のこまめなストレスケアも大切です。
ストレスによって肌の乾燥を招いてしまう原因は何でしょうか。
ストレスによる乾燥肌の主な原因を3つご紹介します。
一つ目は、ストレスによる女性ホルモン(エストロゲン)の減少。
エストロゲンは美しい肌を保つために必要なホルモンで、肌の潤いをサポートする役割があるそうです。
二つ目は、冷えによるターンオーバーの乱れ。
水分量の低下を招き乾燥させてしまうと言われています。
三つ目は、ストレスや疲れによる肌のバリア機能の低下。
ストレスや疲れで皮膚のターンオーバーが乱れると、角質細胞が未成熟なままになり面積が小さくなります。
すると肌内部でセラミド(うるおい)などの保湿成分が十分に作られなくなり、肌本来が持つバリア機能と保水能力が低下してしまうことに。それが乾燥の原因となります。
乾燥肌は、毎日の生活の中の様々な要因が重なることで引き起こされてしまいます。
スキンケアでの保湿も大切ですが、内側からもケアを行うことで心身共にトータルでケアすることが結果的に早く改善できる方法ではないでしょうか。
心身共にケアする方法は、食事面の改善やたっぷりの睡眠、適度な運動とストレスケアです。
その中でも食事面の改善は大切なケア方法のひとつ。
乾燥肌に良い食べ物を積極的に取り入れて、身体の内側からも美肌づくりに励んでいきましょう!
『乾燥肌のための食事法』注目の栄養素とは?
乾燥肌を改善するためには、乾燥肌に良いとされる栄養素の働きを知ることが大切です。
一般的に乾燥肌に良いとされる栄養素はたくさんありますが、特によいと言われている栄養素はこちら。
それは、ビタミンA・B・C・E・セラミド、α-リノレン酸、亜鉛などです。
それぞれの栄養素の働きによるお肌への効果と効能については以下の通りです。
ビタミンA・・・皮膚や粘膜のうるおいを維持。新陳代謝を活発にする。
ビタミンB・・・新陳代謝を活発にする。肌が乾燥することで起きる炎症を抑える。
ビタミンC・・・乾燥お肌を防ぐために必要なコラーゲンの生成を促す。抗酸化作用
ビタミンE・・・血行促進により肌の新陳代謝を活発にする抗酸化作用。
セラミド・・・皮膚の角質層に存在する脂質。皮膚を外部の刺激から守る。角質層の水分を保持。
α-リノレン酸、亜鉛・・・細胞分裂のサポート。α-リノレン酸は細胞膜を作る原料、亜鉛は細胞分裂に必要となる酵素を働かせる助けになる。α-リノレン酸はセラミドを作る原料にもなる。
参照:医師が教える正しいスキンケア大全/スキンケア大学
これらの栄養素を含む食べ物を取り入れて、乾燥肌対策を行っていきましょう。
次に上記の栄養素を多く含む食品名についてまとめました。
どの食品も普段食べた事がある食材かと思いますので、ぜひ意識的に選んで取り入れてみて下さい♪
乾燥肌に効く食べ物
実は乾燥肌に効くと言われる栄養素がたくさん含まれた食べ物は思ったり多いんです。
普段よく食べているような身近な食品が多いので、取り入れやすいのも嬉しいですね(^^)
乾燥肌に良い食品
ビタミンAが多く含まれる食品・・・レバー、ウナギ、アナゴ、サバ・イワシなどの青魚、乳製品、卵、緑黄色野菜、ノリ、ワカメ、緑茶など
ビタミンBが多く含まれる食品・・・豚肉、レバー、卵、大豆、納豆など
ビタミンCが多く含まれる食品・・・パプリカ、レモンなどをはじめとする野菜、果物
ビタミンEが多く含まれる食品・・・ごま、アーモンド、ナッツ類、大豆、小豆、ひじき、ワカメなど
セラミドが多く含まれる食品・・・コンニャク、しらたき、大豆、黒豆、小豆、ひじき、ワカメなど
α-リノレン酸、亜鉛が多く含まれる食品・・・アマニ油、エゴマ油、魚油、亜鉛、牡蠣、赤身の肉、卵黄、たらばがに、タラコ
参照:医師が教える正しいスキンケア大全/スキンケア大学
乾燥肌に悪い食べ物と飲み物
身体を冷やすもの
冷たい食べ物は血流が悪くなり新陳代謝が悪くなってしまいます。
夏野菜や南国系フルーツなどは身体を冷やす食べものなので食べ過ぎないようにしましょう。
また、サラダ類はなるべく加熱して食べることをおすすめします。
アルコール
身体の水分を奪うため、体を冷やしてしまいます。飲みすぎに注意しましょう。
カフェイン
コーヒーや紅茶、コーラ・ココアなどにもカフェインは入っています。カフェインは利尿を促し体を冷やしてしまいます。
飲みすぎに注意しましょう。
※全くダメというわけではなく、適度な飲食は良い働きもあるため大丈夫です。
乾燥肌の方は、体が冷えないように気を付けて飲食することが大切です。
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乾燥肌に即効性のある食べ物で作るレシピをご紹介
水菜とタマネギの卵スープ
乾燥肌に即効性が期待できる卵を使った料理です。
含まれている栄養素はビタミンA、B群、C、D、カルシウム、カロテン、アリシン、鉄分
あっさりとした優しい味わいに、タマネギと卵の自然な甘みと水菜のシャキシャキした食感がマッチ✨
簡単に作れて心も体も癒されます♡
材料2人分
水菜・・・50g
タマネギ・・・1/2個
水・・・400cc
コンソメ(顆粒)・・・小さじ2
卵・・・2個
作り方
①水菜を5㎝の長さにカット。タマネギを薄くスライスする。 ②鍋に水を入れて火にかける。沸騰したらコンソメを加える。タマネギを加えたらサッと煮る。 ③水菜を加え、すぐに溶いた卵を回し入れ火を消して完成。 |
効果は個人によっても異なりますが、チャレンジしやすいレシピになっていますのでぜひお試し下さい♪
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乾燥肌対策!スキンケア編
食事での乾燥肌対策と並行して意識しておかなければならないのがスキンケア✨
化粧水や乳液・クレンジング・美容液などの役割を理解しながら毎日のスキンケアを行っていきましょう。
乾燥肌のために大切なポイントは主に2つ
それは『クレンジング』と『保湿』です。
クレンジングは摩擦によるダメージ、クレンジングに含む洗浄成分(界面活性剤)によるダメージを肌へ与えてしまいます。
そのため乾燥ががひどいときは、クレンジング剤を使わずに洗顔石鹸のみにしたり、どうしても落とす必要のある部分だけに使用するなど顔のパーツごとに使い分けをしましょう。
また、ダメージを極力与えないような、こすらないで落とせるクレンジングを選ぶことも大切です。
続いてお肌に大切な水分補給についてですが、美容液を使うことがポイントです。
化粧水のみでは保湿成分が限られてしまい、万全の保湿とはいえないそうです。
美容液には、化粧水によって補給された水分の保持、美容成分補給、肌トラブル改善といった重要な役割があります。
これまで化粧水で十分と思って美容液をあまり使ったことがなかった方はぜひ美容液も取り入れてみてくださいね(^^)
※注意点は、一度に大量に美容液をつけすぎないこと。お肌にもともと備わっている皮脂分泌のバランスが崩れてしまう可能性があります。
日頃の乾燥肌対策をしっかり行うことは大切ですが、たくさんの化粧品をお肌に使ってしまうと逆に肌トラブルの原因を招く可能性があります。
その場合は、使用する基礎化粧品の種類を減らすことでお肌をいたわってあげましょう。
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まとめ
いかがでしたか?
『乾燥肌を食べ物で改善するには?即効性のある美肌対策で潤い肌へ♪』をご紹介しました。
乾燥肌対策は、日頃のスキンケア・食事・ストレスケアなど総合的な面から改善していくことが大切ということでした。
乾燥肌に悩んでいて改善したい方に少しでもお役にたてれば幸いです。
参考文献:医師が教える正しいスキンケア大全/スキンケア大学 |